「取り沙汰される」の意味や使い方は?類語と例文も調査!

2019年5月26日

ニュースを読む女性

テレビでニュースなどをみているとよく耳にする言葉があります。

その言葉は「取り沙汰される(とりざたされる)」という表現なのですが、ニュースや報道番組を観ているとよく耳にしますよね。気になるのがどんな場面でどんな意味合いを持った表現方法なのか気になったので調べてみました。

そんな本日は「取り沙汰される」の意味や使い方、そして類語と例文について詳しく解説したいと思います。

「取り沙汰される」の意味は?

まず始めに「取り沙汰される」の意味を見ていきましょう。

「取り沙汰される」という語句は、「取り沙汰」という名詞と「される」という助動詞から成っています。

「される」はこの場合「する」の未然形「さ」に、受け身を示す「れる」が接続した形です。

「取り沙汰」は「取り~」という接頭語と「沙汰」という名詞から構成されています。

読み方は「とりざた」です。

接頭語の「取り」とは、動詞や名詞に付いて、語調を整えあらたまった感じを出す場合に用いられます。

例えば「取り繕う」、「取り扱い」などという言い方です。

「沙汰」という名詞の「沙」という漢字は、水を示すさんずいと「少」からできています。

「少」とは元来は「小さな点」を意味し、「沙」は「水の中の小さな石」や「砂」を表したものです。

一方の「汰」という漢字もさんずいと「太」で構成されています。

「太」は元来は「両手両足を伸びやかに広げた人」を表しているとされます。

そして「汰」は「水につかってゆっくりしている人」であり、ここから「潤す」、「贅沢する」といった意味になり、さらに転じて「洗う」という用例もできました。

このように「沙汰」はもともとは「砂を洗ってより分ける」、「砂の中から砂金を選び出す」といった意味を示しました。

ここから「善悪を分ける」という意味に転じ、古い時代には「地獄の沙汰」、「追って沙汰を待つ」といったように裁判や処分の決定などを指すようになりました。

さらに時代が下ると善悪を含めた物事や状況全般を示すようになり「音沙汰がない」、「警察沙汰になる」などと慣用的にも使われています。

このように「取り沙汰」は「世間の評判」や「取り上げて処理すること」という意味を示し、「取り沙汰される」「あれこれ噂されたり、話題に上って処理される」ことを表します。 

「取り沙汰される」の使い方は?

次に「取り沙汰される」の使い方を見ていきましょう。

「取り沙汰される」という語句は、古語でも「とりさた」として現代と同じように用いられた古い表現です。

例えば宇治拾遺物語には「泣く泣く葬送の事もとりざたしけるとなん」(泣く泣く葬儀のことも処理したという)と見えます。

現代の日本語では、「取り沙汰される」はほぼ「世間で色々と話題に上ったり、テーマとして扱われている」といった意味合いでの使い方がほとんどといえるでしょう。

「沙汰」という言葉は、前述のように元来は「善悪を選り分ける」という意味ですので、「取り沙汰される」も良いこと、悪いことにかかわりなく、幅広く噂に上ったり、取り扱われることを指します。

さらに接頭語の「取り」があることから、「今度転校してきた3年B組の○○君ってイケメンらしいよ」といったたわいもない噂というより、「ある物事や人物、課題などが、特定の組織や社会の中で、現在取り立ててテーマになっている」といったややかしこまったニュアンスも含むといえます。   

「取り沙汰される」の類語と例文は?

最後に「取り沙汰される」の類語と例文をご紹介します。

類語

「取り沙汰される」の類語には、次のようなものがあります。

  • 噂の的になる
  • 巷(ちまた)で評判になる
  • 噂が飛び交う
  • ホットな話題になっている
  • 口の端に上る
  • 人口に膾炙する
  • かなり騒がれている
  • 注目を集めている

などがあります。

例文

「取り沙汰される」の例文としては、次のようなものが挙げられます。

  • 次の大統領選に、カリフォルニア州知事の出馬が取り沙汰されている
  • 経営難の○○社が、業界最大手の△△ホールディングスに吸収されると取り沙汰されているが、本当なのかな
  • 平成はバブル崩壊後の長い不況から脱せず、大きな災害も多い激動の時代であり、個々人の人生観の変化が取り沙汰された三十年でもあった

「取り沙汰される」の類語と例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

どうでしたでしょうか?

「取り沙汰される」の意味と使い方、そして類語と例文について詳しくご紹介しました。

普段、何気なく使っている言葉でも実はとても奥が深い意味を持っているということが分かったと思います。

正しい意味と使い方を覚えて、間違いのないように日々使っていきたいものですね。