「賜る(たまわる)」の意味は?使い方や類語・例文を教えて?

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ビジネスの場や日常で「賜る」「賜ります」という表現方法を使う機会が多々あると思います。

敬語として使う言葉だと理解していても実際にどんな意味合いがあり、正しい使い方が出来ているのか気になっている方も多いと思います。

そんな本日は「賜る(たまわる)」の意味と使い方、そして類語や例文を詳しく解説したいと思います。

「賜る(たまわる)」の意味と使い方は?

まずはじめに「賜る」の意味と使い方を見ていきましょう。

「賜る(たまわる)」という言葉は動詞で、古くから使われている日本語でもあります。

平安時代には「たまはる」として、「受く」「もらふ」という言葉の謙譲語として用いられました。

例えば源氏物語には「禄ども、しなじなにたまはり給う(褒美などをそれぞれにいただきなさる)」といった用例がみられます。

また時代が下り中世以降になると、「賜る」「与ふ」の尊敬の表現としても使われました。

平家物語などには「(土地を)たまわりける」として「お与えになる」という意味合いで用いられている例があります。

こうした流れを受けて、現代でも「賜る」は「人から物をもらう」行為について、自分の側がへりくだって表現する際の言い方として使われます。

つまり「目上の人、立場が上の方からいただく、頂戴する」という意味合いです。

もらう相手を敬って言う場合に用います。

このほか、前述の中世以降の用例のように、現代でも「与える」の尊敬語として使う場合もあります。

やはり目上や立場、地位が高い人が、下位の者に対して物などを与える行為について、丁寧に述べる言い方です。

このように「賜る」を定義づければ、「上位者から下位者へ物品などが移動する」ことを丁重に表現したものだといえます。

かなりかしこまった用法であり、一般的に使われる「くださる」「いただく」などよりも敬意の度合いが高いといえます。

このため日常生活ではあまり目にせず、ビジネスや儀礼の場でも限られた場面での表現だといえるでしょう。

ちなみに「下位者から上位者へ物品を移動する」、すなわち「賜る」の逆パターンの場合は「差し上げる」という言い方が通常使われます。

この言葉は、現在のビジネスシーンなどでは、普通の物のやり取りでも使う一般的な丁寧表現にもなっています。

「賜る(たまわる)」の類語や例文を教えて?

次に「賜る」の類語や例文をご紹介します。

類語(物品をもらう)

「賜る」の類語には次のようなものがあります。

まず「物品をもらう」という自分の行為について述べる言い方は下記となります。

  • いただく
  • 頂戴する
  • 拝受する
  • 恵んでもらう
  • お受けする

類語(物品を渡す)

また「地位の高い人が他者へ物品を渡す」行為を敬って言う場合は下記となります。

  • お渡しになる
  • 授与される
  • たまう
  • くださる

例文

「賜る」の例文としては、次のようなものが挙げられます。

  • それではここで、ご来賓の方々よりお言葉を賜りたいと存じます。
  • この度はこのように結構な品々を賜り、心よりお礼申し上げます。
  • 日頃、皆様には大変ご愛顧を賜っております。
  • 陛下が受章者にお言葉を賜った。
  • 王様より臣下に褒美を賜る。

「賜る」の類語と例文をまとめてご紹介しました。

「賜る」と「承る」との違いや使い分け方は?

最後に「賜る」「承る」の違いと使い分け方について見ていきましょう。

「賜る」は前述のように、「物品をもらう行為、また他者が目下の者へ与える行為」をとりわけあらたまって述べる敬語表現です。

承るの意味

語感として似ている表現に「承る(うけたまわる)」という言い方があります。

「賜る」と「承る」にはどういう違いがあるのでしょうか。

「承る」は元来は「受け賜る」という複合の表現が基になっていると考えられます。

「受ける」「聞く」といった自分の行為をへりくだって言う謙譲語です。

「授かったものを抱え、持つ」といった意味合いの「承」という漢字を当てていますが、これは日本語特有の読み方となっています。

「承る」は「賜る」とは異なり、物品の移動について述べるのではなく、一般には「相手からの命令、依頼、指示などを謹んで受ける、聞く」といった意味合いを示します。

例えば「確かにお話は承りました」、「大役を承り、身が引き締まります」といった用例です。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「賜る(たまわる)」の意味と使い方、そして類語や例文を詳しくご紹介しました。

おさらいをすると「賜る」は物品を貰う相手に対して敬う気持ちを丁寧に伝える表現方法といえます。

「賜る」と「承る」は似た表現方法なので、違いと使い分けについてしっかりと覚えておきましょう。

社会に出るとよく耳にする言葉なので今のうちに頭に入れておいてくださいね。