「早星の候」の読み方と意味は?時期はいつからいつまでなのか調査!

2019年7月6日

星空

手紙や書式で季節の挨拶を綴ることがありますが、その中で「早星の候」という表現方法があります。

時候の挨拶には季節に合ったたくさんの表現方法があるので、どれを使えばいいのか迷ってしまう場合もあるかと思います。「早星の候」にはどんな意味があるのか気になりますよね。

そんな本日は「早星の候」の読み方と意味、そして時期はいつからいつまでなのか詳しく解説したいと思います。

「早星の候」の読み方と意味・使い方は?

まずはじめに「早星の候」の読み方と意味、使い方を見ていきましょう。

「早星の候」という語句の読み方は「そうせいのこう」が一般的です。

これは挨拶文の冒頭などに添える定型的な時候の言葉の一種です。

「~の候」という言い方は、現在の時候、天気、季節などを示す際の決まった言い方の一つです。

「候」とは本来は、一年三百六十五日を七十二に細分化した、五日間を一つの単位とする期間のことで、中国の言葉が発祥とされます。

ただ現代日本語では、「~の候」として「~の季節や時期に今なりましたが」といった意味合いを示し、本題に入る前に、季節の話題や相手の健康などを気遣う言葉を述べるための、いわば「導入剤」ともいえる役割を果たす表現です。

ちなみに昔は、書面などで女性が「候」という言葉を使うのは堅すぎるとして、「みぎり」という和語が使われることが多かったそうです。

「みぎり」とは「水限」のことを示し、本来は「雨滴の落ちるきわ、またはそこを限るところ」の意味合いでした。

これが転じて「~のころ、~の時節」といった表現になったとされます。

意味と使い方

さて「早星の候」の「早星」とは、この時候のあいさつ文独特な言い方で、他にはあまりお目にかかることはない言葉だといえます。

日本では、一年のうち「夏至」「冬至」を境にして、昼と夜の長さが徐々に入れ替わっていきます。

一年で最も昼間の時間が長くなるのが「夏至」で、これは二十四節気の一つにもなっています。

「夏至」は天文学的には、太陽が最も北に寄り、天球上における太陽の見かけ上の通り道である「黄道」で経度が九十度になる日のことでもあります。

日本では毎年六月二十二日前後が夏至にあたり、例えば東京では日の出から日の入りまでの時間が約十四時間半と、夜より昼が五時間近くも長くなります。

この夏至を過ぎると、徐々に夜が長くなるわけですから、東京でいえば夏至の日には早朝四時半ごろに太陽が昇っていたものが、次第に朝も暗いままになっていきます。

こうして早朝が次第に薄暗くなり、星が見えるようになる状態を、「早く星が見える」ことから「早星」と呼んだようです。

このように「早星の候」は、夏の季語、あるいは時候の言葉であり、「このごろは早朝に星が見える時期になってまいりましたが」といった意味を示します。

夏にしたためる書面や、口頭で述べるあいさつなどで、時候のあいさつとして使う言葉です。

「早星の候」の時期はいつからいつまで?

次に「早星の候」の時期はいつからいつまでなのか見ていきましょう。

この「早星の候」は、前述のように「徐々に日が短くなってきたころ」に用いる時候あいさつの言い方だといえます。

季語や時候の上での夏は、「初夏」(五月)、「仲夏」(六月)、「晩夏」(七月)の三つに大きく時期が分けられます。

このうち昼間の時間が最長になる「夏至」は六月二十二日前後で、さらに日が進んで小暑(七月七日ごろ)の時期になるとはっきりと日が短くなってきたことを実感できます。

「早星の候」は、「早朝に空が暗くなってきて、星が見え始めるころ」を表しますので、時期としては「仲夏」から「晩夏」に至るころ、さらに絞れば、おおむね「小暑」をはさんだ数日間に使われる言葉だといえます。

範囲を長く考えても、六月下旬から七月上旬ごろまでが、用いる際には適切な時期といえるのではないでしょうか。

なお言葉の意味から、夏至より前の「日が長くなる」時期には使うのは適切ではありません。

また八月以降など、秋めいてすっかり日の短さが体感できるようになる時期も、使用は不適当ですのでご注意ください。

【合わせて読みたい関連記事】


「早星の候」の例文を教えて?

最後に「早星の候」の例文をまとめておきます。

例文

「早星の候」の例文としては、次のようなものが挙げられます。

  • 早星の候、皆様にはますますご清栄のこととおよろこび申し上げます。
  • 早星の候となり、徐々に日も短くなってくるこのごろですが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 早星の候とはいえ、まだまだ暑さ厳しい折ですが、貴社ますますご健勝と存じお喜び申し上げます。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「早星の候」の読み方と意味、そして時期はいつからいつまでなのか詳しくご紹介しました。

最近はなかなかお手紙を書くこと自体減って来ているので、時候の挨拶を使う機会も減って来ていると思います。

ですが、たまには趣向を変えてメールやラインではなく手紙を綴ってみるのもいいかもしれませんね。

その時に時候の挨拶をさりげなく添えておくと、相手に対して知的な印象を与えるかもしれませんよ。