「お手を煩わせる」の意味と使い方は?敬語・類語・例文を調査!

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みなさんは「お手を煩わせる」という表現方法を見聞きしたことがありますか?

あまり聞き慣れないという方も実は意外と居たりするかもしれませんが、どんな場面でどんな意味合いのある言葉なのか気になりますよね。

そんな本日は「お手を煩わせる」の意味と使い方、そして敬語・類語・例文を詳しくご紹介したいと思います。

「お手を煩わせる」の意味と使い方は?

まずはじめに「お手を煩わせる」の意味と使い方を見ていきましょう。

「お手を煩わせる」という語句は、「お手」と「煩わせる」の二語から成る一文です。

それぞれの言葉を詳しく紐解いていきましょう。

「お手」とは「おて」と読み、「手」という名詞に丁寧な接頭語「お」を付したものです。

「手」とは一般には体のうちの両腕の先の方である器官を指しますが、この文の場合の「手」は「労働力、人手」や「人が手を使ってすること」、あるいは「人の行為を漠然と言い表す」ものだといえます。

「手が足りない」、「手のこんだ細工」、「手出しは無用」といった例文がこの用法に近いものです。

「お手」の場合は、相手が働くことやさまざまに活動することについて、敬意を表しながら丁寧に述べた言い方だといえます。

次に「煩わせる」は「わずらわせる」と読みます。

これは「煩わす」という他動詞に「せる」という助動詞を接続した形です。

「せる」とは「相手が自分の思うように何かを行う、またある事態が起こるように仕向ける」といったニュアンスを表します。

「煩わす」は「煩う」という自動詞と対になっているものと考えられます。

「煩う」は古い言葉で、古語では「わづらふ」といいました。

「わづらふ」は「苦しむ、困惑する」、「病気になる」などのほか、「手間を掛ける、苦労する」といった意味も示しました。

例えば源氏物語には「川のこなたなれば、舟などもわづらはで」(川のこちら側なので、舟を出すなどの手間をかけずに)という一節があります。

現代の「煩う」も「悩む、心配する」という意味合いが一般的で、「煩わす」では「悩ませる、面倒をかける」といった趣旨になります。

ちなみに同じ読みで「患う」という漢字表記にすると、主として「病気になる」ことを指し、現代では使い分ける例が多いようです。

このように「煩わせる」は相手に対して「いろいろと思い悩ませたり、骨を折らせ、手間をかける」といった意味合いを示す言葉です。

そして「お手を煩わせる」と一文にすると、「ご面倒をお掛けする」といったように、相手に対して恐縮しながら、丁重に、その手間や心労などを掛けたことを述べる言い方だといえます。

一般には「お手を煩わせる」は、相手から何かの支援を受けたり、さまざまな仲介の労などをとってもらった後で、そのことに感謝を述べるとともに、へりくだって恐縮する際のフレーズです。

このため主にはビジネスや儀礼の場面で、目上の方や社外の顧客に対して用いることが多い丁寧表現だといえます。 

「お手を煩わせる」を敬語にすると?

次に「お手を煩わせる」を敬語にするとどうなるのでしょうか。

「お手を煩わせる」は、「手」を丁寧に言い表していることから、このままでも敬語表現だといえます。

次項でご紹介するように、言い換えるならば「面倒をかける」といった意味合いを示しますが、そのことを相手に対してへりくだりながら、丁寧に伝えることのできる言い方が「お手を煩わせる」です。

さらに丁寧な敬語の言い方にするならば、やや口頭では発音の面で難しくはなりますが「お手をお煩わせいたしまして」などと言うこともできます。

「お手を煩わせる」の類語と例文はを教えて?

最後に「お手を煩わせる」の類語と例文をまとめておきます。

類語

相手に対して、労をとってもらったことを丁寧に述べる「お手を煩わせる」の類語には、次のような言葉があります。

  • お骨折りいただく
  • お手数をおかけする
  • お手間を取らせる
  • ご迷惑をお掛けする
  • ご負担をお掛けする
  • ご面倒をおかけする
  • ご尽力いただく

などがあります。

例文

また「お手を煩わせる」の例文を挙げるとすると、次のようなものが提示できるでしょう。

  • お手を煩わせてまことに恐れ入りますが、お見積書の金額のご訂正をいただきたく、お願いいたします。
  • このたびは、私どもの件で本当に色々とお手を煩わせることになってしまい、大変申し訳ございませんでした。
  • あまり○○様のお手を煩わせることのないよう、当方でできる限り配慮し、誠意を持って進めて参りたいと存じます。

「お手を煩わせる」の類語と例文をまとめておきました。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「お手を煩わせる」の意味と使い方、そして敬語・類語・例文について詳しくご紹介しました。

主にビジネスシーンなどで目上の方や上司、顧客などに用いる表現方法だということを覚えておきましょう。