「折り入って」の意味は?使い方と語源や類語・例文を調査!

折り入って

相手に対して真剣にお願いごとをする時に使う「折り入って」という表現方法。

ビジネスの場でも「折り入ってご相談が~」などと使ったり、友人に対しても「折り入って相談があるんだけど~」なんてよく使いますよね。どんな場面でどんな意味合いのある言葉なのか気になると思います。

そんな本日は「折り入って」の意味と使い方、そして語源や類語、例文を詳しくご紹介したいと思います。

「折り入って」の意味と使い方は?

まずはじめに「折り入って」の意味と使い方を見ていきましょう。

「折り入って」という言葉は、「おりいって」と読む副詞です。

「折り入る」という複合した動詞の連用形に、状態や状況を示す接続助詞「て」を付けた形で構成されています。

「折り入って」は、その後に「○○する」と動作が続くのが通例で、その動きを修飾する言葉です。

「相手を信頼し、まじめな態度で、特別な相談事や頼み事を行うさま」を表します。

言い換えるならば「深く心を込めて」、「あなただけに特別に」、「何とか、ぜひとも」といった意味合いを持つ副詞だといえます。

「折り入って」はこのように、居住まいを正し、相手に対して真摯に何かを特別に依頼したり、相談したり、尋ねたりする場合に用います。

ビジネスシーンなどの公の場面ではもちろん、家族間、友人などとの間であっても使われる表現ですが、「きまじめな態度と表情で、かしこまって、特段の重要な内容について話す、あるいは聞く」というのが用いる際の条件です。

このため職場や家庭などの日常的な気楽な場面で、「ちょっとペン貸して」、「その醤油取って」といった軽い頼み事などで使うのは適切ではありません。

ある意味深刻な表情で、特定の相手に重要な問題を話しかける際の「枕詞」であり、この言葉をまず呼びかけることで、相手にも「ん、これは大事な話なんだな。しっかり聞かねばならないな」と準備をしてもらう意味合いも含んでいるといえます。

一般には、例えばプライベートの重大な問題、仕事上での深刻なトラブルや依頼事などを、目上の人や上司、指導者、取引先といった、その問題と深い関係がある相手に対して、丁重な態度で特別に持ちかける場合の表現が「折り入って」です。

そのため、話す内容も「折り入って」に見合ったものであることは当然であり、マナーだともいえるでしょう。

「折り入って」の語源が気になる!

次に「折り入って」の語源について見ていきましょう。

「折り入って」は前述のように「折り入る」という動詞が元になっています。

これは「折る」と「入る」が複合した動詞です。

「折」という字は「バラバラになった草木」と「曲がった柄の先に刃をつけた手斧」を示しており、「斧で草木を折る」ということから「物に力を加えて曲げる、折りたたむ」といった意味になりました。

また「入」という字は、元来は「建物の入り口」の象形を意味しており、「外からある物や範囲に入る」という意味合いになりました。

それが転じて「その動作の程度が非常に深くなったり、すっかりその状態に入り込む」といった用法にも使われています。

こうしたことから「折り入る」は、文字通りには「体や物などを折って、中に入れこむ」といったことになりますが、「折る」は日本固有の意味で「詰め込む」といった趣旨も表しますので、古来は和歌の世界で「特定の事柄や言葉を歌に詠み込む」ことを示していました。

この和歌の表現を援用する形で、「何らかの特別な思いや気持ちを込める」という意味合いを持たせ、現代の「折り入って」の使い方につながったのではないか、とも考えられます。

「折り入って」の類語や例文も教えて?

「折り入って」の類語と例文をまとめておきます。

類語

「折り入って」のように、特別に哀願、懇願する意思を示す副詞的な類語としては、次のような言葉を挙げることができます。

  • 取り立てて
  • 押して
  • 伏して
  • 曲げて
  • ぜひとも
  • 何とぞ
  • 平(ひら)に
  • 後生だから
  • 何とか
  • なかんずく
  • どうか

などがあります。

例文

「折り入って」の例文としては次のようなものが挙げられます。

  • ちょっと折り入ってご相談したい案件がございます。急なことで誠に恐縮ですが、今日どこかでお時間を頂戴できないでしょうか。
  • その件で実は、あなたに折り入ってお話したいことがあるのです。
  • 日頃大変お世話になっている、他ならぬ○○様の折り入ってのご依頼ですから、必ずやご要望に添いたいと存じます。
  • これは折り入ってのお願いなのですが、ぜひとも二人の仲人を、今回あなた様に引き受けていただけないでしょうか。

「折り入って」の類語と例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「折り入って」の意味と使い方、そして語源や類語、例文を詳しく解説しました。

相手に対して気軽にお願いや相談事を持ちかける時に使うことはありませんが、真剣な悩みやお願いごとをする場面で活用する言葉ですね。

ビジネスシーンで使う場合は、使う相手と内容をしっかりと見極めて活用して欲しいなと思います。

決して軽い気持ちで多用してはいけませんよ(笑)