「お目通し」を敬語にすると?意味と使い方・類語・例文も調査!

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ビジネスシーンなどでよく耳にする「お目通し」という表現方法があります。

漢字を読むとなんとなく意味は分かると思いますが、どんな場面で使う言葉なのか、そして敬語なのか気になりませんか?意味や使い方も知らずに間違って活用している人もいるかもしれません。

そんな本日は「お目通し」を敬語にするとどうなるのか、そして意味と使い方、類語、例文を詳しく解説していきます。

「お目通し」の意味と使い方は?

まずはじめに「お目通し」の意味と使い方を見ていきましょう。

「お目通し」という言葉は「おめどおし」と読みます。

これ自体は名詞ですが、「目を通す」という成句が名詞化したものと考えられます。

「目を通す」とは、人間の器官である目にまつわる慣用的表現の一つです。

目、すなわち「見ること」に関する慣用表現は極めて多くの種類があります。

「目をむく」、「目が点になる」、「目が利く」、「目を盗む」、「目が高い」など、身近に使われる言い方がほとんどで、こうした体の器官にまつわる慣用句の多さ、種類の豊富さは、日本語ならでの感情表現の細かさや「人間に対する繊細な観察眼」を示しているといえるかもしれません。

さて「目を通す」の「通す」とは、元来は「ある一点から一点まで突き抜ける」、「筋目をつける」、「まんべんなく行き渡らせる」といった意味合いの動詞です。

「端から端、スタートからゴールまで全体を通じて」といったニュアンスがある言葉だといえます。

「目を通す」の場合は、何らかの文書などについて「最初から最後まで目を移していく」、すなわち「全期間、全体にわたって読む」といった意味を表します。

この名詞の形が「お目通し」ですので、その意味は「書面や書物などを、最初から最後まで読んでいただく」といったものとなります。

「お目通し」は名詞ですので、文章で使う場合は「いただく」、「願う」、「くださる」などを補って用いるのが通例です。

ちなみに「お目通し」と似た言葉に「お目通り」という言葉があります。

最後の送りのひらがなが一字異なるだけですが、「お目通り」とは「身分の高い人に拝謁すること、お目見えすること」といった意味合いが一般的です。

時代劇などではしばしば耳にしますが、現代の社会ではあまり使う場面はないかもしれません。

「お目通し」を敬語にするとどうなるの?

次に「お目通し」を敬語に言い換えるとどうなるのでしょうか。

「お目通し」は、「目通し」という名詞の冒頭に、和語を丁寧に修飾する接頭語「お」を冠した形になっています。

すなわちこれ自体で敬語の形になっているといえます。

日常会話などで用いる場合は、前述のように動詞を補って「お目通しください」、「お目通しをお願いします」など、丁寧に相手に対して依頼する形で用います。

目上の人や上司、先生、得意先など敬うべき相手に対して、自分が書いたり作成した文書やデータなどについて、最初から最後まできちんと読んでほしい場合に、失礼なく丁寧にそのことを依頼する際に使う敬語の表現だといえます。

基本的には「お目通し」と敬語の形で用いるのが通例で、「早く目通ししてくれ」、「昨日目通ししておいたよ」などと敬語以外の使い方をすることは、ビジネスシーンや一般のやり取りではないと考えてよいでしょう。

「お目通し」の類語と例文を教えて?

最後に「お目通し」の類語と例文をご紹介します。

「お目通し」は前述の通り、基本的には「文書をはじめから終わりまでずっと読んでもらう」ことを示す敬語の表現です。

類語

この類語としては次のような言い方があります。

  • ご通読
  • ご通覧
  • ご確認
  • ご査収
  • ご閲覧
  • ご精読
  • ご高覧

などがあります。

なお「ご一読」という言い方もあり、「ぜひご一読いただければ幸いです」などと用いますが、「一読」の場合は「一度試しに読んでみる」、「一回読む」ということに重点が置かれた表現です。

この点で「お目通し」とはやや意味合いが異なりますが、へりくだった意味の「恥ずかしい出来栄えだが、もしよければ一度読んでほしい」といったニュアンスで、実際にはきちんと最後まで読んでもらいたい場合であっても用いることがあります。こうした用例では「一読」も「お目通し」と近いといえるでしょう。

例文

「お目通し」の例文を挙げると次のようなものがあります。

  • 企画書がまとまりましたので、お時間ある際にお目通しいただければ幸いです
  • 文案を作成しましたので、お目通し願えますでしょうか
  • 早速お目通しくださり誠にありがとうございました

「お目通し」の類語と例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「お目通し」を敬語にするとどうなるのか、そして意味と使い方、類語、例文を詳しくご紹介しました。

漢字の「目」を使う表現方法はたくさんありますが、上記で説明したとおり使う場面、使う表現方法を間違えないようにしっかりと覚えておきましょう。

「お目通し」に関してはこれでバッチリ頭に入ったと思うので、もし使う機会が訪れたらちゃんと活用してくださいね。