「酷暑の候」の時期はいつからいつまで?意味・読み方・例文を調査!

炎天下

夏に使う時候の挨拶に「酷暑の候」という表現方法があります。

「今年の夏は酷暑~」などと使いますが、最近は「酷暑」よりも「猛暑」の方をよく見聞きすると思います。「酷暑」はあまり使い慣れていない人も多いかもしれませんね。

そんな本日は「酷暑の候」の時期はいつからいつまでなのか、そして意味・読み方・例文を詳しく解説したいと思います。

「酷暑の候」の時期はいつからいつまで?

まずはじめに「酷暑の候」を使う時期はいつからいつまでなのか見ていきましょう。

世界に多くある国々の中でも、四季折々に自然の「表情」が異なり、また北から南、あるいは山間部から平野部、島嶼部まで、実にさまざまな気候の変化に富んだ日本列島。

これは大陸の継ぎ目に位置する列島が、長い時間を経て急峻な山々を生み、雨が多く川をつくり、亜寒帯から熱帯に至る南北に細長い国土を形作ったことが、科学史的には大きな要因とされるのだそうです。

このため現実にも、日本の気候が非常にバラエティに富んで「美しさ」を持つのは、世界的にも非常に珍しいことだとされています。

こうした地学上の背景もあって、日本人は古来、天候や季節に敏感であり、言葉の上での表現や、気候の変遷を示す「暦」を非常に重視してきました。

これは現代社会でも文化として受け継がれており、あらたまった場所や書面などでの時候のあいさつは、マナーとして今でも大切なものと認識されています。

ビジネスシーンや儀式などの場では正しく季語や時候の用語を選択したいものですが、さて今回はその中で「酷暑の候」をご紹介しましょう。

「酷暑の候」は、夏に用いるあいさつの言葉で、とりわけ最も暑さが厳しい折に使うものだといえます。

時候の用語の上での夏は、「初夏」「仲夏」「晩夏」の大きく三つの時期に分けることができます。

このうち「酷暑の候」「晩夏」に分類されるといえます。

「晩夏」から受ける語感は「夏の終わり」というイメージですが、実際には現在の暦で七月初旬から八月初旬を指しますので、体感としてはまだまだ「夏の盛り」、毎日非常に気温が高い日々を意味する期間だといえます。

その中でも「酷暑の候」は、一年で暦上最も暑いとされる「大暑」を中心とした、暑さが極めて厳しい時期に適している言葉だといえるでしょう。

具体的には、「大暑」である七月二十三日ごろを中心として、おおむね七月下旬から八月上旬までの時期に使うのが適切だといえます。

「酷暑の候」の読み方と意味・使い方は?

次に「酷暑の候」の読み方と意味、使い方を見ていきましょう。

「酷暑の候」という表現は、「こくしょのこう」と読みます。

これは「酷暑」という名詞と、名詞などを接続し関係性を示す格助詞である「の」、および名詞の「候」から成り立っています。

「酷暑」の語源

ではそれぞれの言葉を詳しく紐解いていきましょう。

「酷暑の候」の「酷」という字は、「酉」と「告」という字に分けることができます。

この「酉」という字は元来は「酒器」を示した象形文字だとされます。

また「告」という字はもともとは「捕らえられた牛」、「むごくも犠牲になった牛」を指し示したといわれます。

「酷」は元来は「酒のアルコール度数がひどく強い」ことを示したようですが、これが転じて現代では「ひどい」、「非常に強い」、「厳しい」といった意味合いで用いられています。

また「暑」は元来は「太陽が何かを煮る」様子とされ、すなわち「とても暑い」さまを示す字。

このことから「酷暑」「ひどく、極めて暑い」ことを表します。

「極暑」、「酷熱」などといった言い換え例もあります。

そして「候」とは、元来は古代中国で、一年三百六十五日を七十二に細分化した五日間のことを示す言葉でしたが、現代では「時期、日々」といった短い期間を指す用語になっています。

このように「酷暑の候」は、「焼け付くほどに非常につらい暑さが続くこの頃ですが」といった意味で、夏の盛りにおける時候のあいさつの上で定型的に用いる表現の一つだといえます。

ただ「ひどい」といった意味の「酷」が用いられていますので、「猛暑」、「炎暑」といった類語よりは「耐えがたいほどにつらい暑さ」といったニュアンスが最もにじむ表現かもしれません。

「酷暑の候」の例文を教えて?

最後に「酷暑の候」の例文をまとめてご紹介します。

例文

「酷暑の候」の例文を挙げると、次のようなものがあります。

  • 酷暑の候で、食も細くなりがちかもしれませんが、何とぞ健康には留意してお過ごしください。
  • 酷暑の候、つらい日々ですが、我が家の花壇のひまわりだけは元気に咲き乱れています。
  • 例年にない酷暑の候ですが、何とか夏バテにもならず頑張って日々を暮らしております。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「酷暑の候」の時期はいつからいつまでなのか、そして意味・読み方・例文を詳しくご紹介しました。

「酷暑」のほかに「猛暑」「炎暑」という表現方法があるので使う時に悩むと思いますが、TPOに応じて使い分けると良いでしょう。

季節に合った時候の挨拶はたくさんあるので一例として覚えておきましょうね!