「過分(かぶん)」の意味は?使い方と類語・例文が気になる!

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ビジネスシーンでよく目にする言葉に「過分(かぶん)」という表現方法があります。

お礼状やお礼メールなどでよく使う印象がある言葉ですが、目上の方や敬う相手に使う機会が多いですよね。例えば「過分なお言葉」や「過分なお心遣い」などなど。

そんな本日は「過分(かぶん)」の意味、そして正しい使い方と類語、例文について詳しくご紹介したいと思います。

「過分(かぶん)」の意味と使い方は?

まずはじめに「過分」の意味と正しい使い方を見ていきましょう。

「過分(かぶん)」という熟語は名詞であり、また「過分な」「過分だ」といったように活用する形容動詞でもあります。

「過分」はその字の通り「分を過ぎる」という状態を表します。

「分」とはこの言葉の場合、「おのおのの人に分け与えられたもの」といった意味を示し、言い換えれば「人の性質、才能、身分、責任」といったことになります。

すなわち「過分」とは、「その人の身分に過ぎた扱いを受けることや、そのさま」「身に余る様子」を表す言葉です。

また、中世ごろの古い時代には「思い上がっていること、僭越(せんえつ)なこと」「態度や振る舞いが、身分をわきまえていないこと」といった意味も示しました。

平家物語には「平家以ってのほかに過分に候ふ間」といったくだりがみえます。

ただ現代日本語では、前者の用例がほとんどとなっており、主にはビジネスシーン、かしこまった儀礼などの場所で、謙遜しながら相手への感謝を述べる際に用いることが一般的です。

自分の行動や仕事、事績などについて、相手から評価を受けたり、称賛されたり、あるいはそうした印として物品などを贈ってもらった際に、「自分のような低い立場や身分の者には、度が過ぎた、分不相応なことです」とあえてへりくだって謙遜し、あわせて謝意を示す言い方です。

おおむね改まった場面で、謙遜しながら丁寧に感謝の意を表す表現ですので、逆に「不当な扱いだ」「成果を上げたのに、褒賞が少なすぎる」などと、相手からぞんざいにされた際に異議を申し立てたり、抗議する場合には用いません。

前述のように古い時代には「思い上がっていて、僭越だ」「身の程知らずな野望を抱いている」といった意味合いの使い方もされましたが、現代ではほとんど見られなくなっていると言ってよいでしょう。

「過分(かぶん)」の類語と例文を教えて?

次に「過分」の類語と例文をまとめておきます。

類語

相手から称賛などを受けた際に、謙遜と感謝を含んだ意味で用いることが通例の「過分」ですが、その類語や例文にはどんなものがあるのか、ご紹介しましょう。

類語としては、、

  • 過剰
  • 過度
  • 大層な
  • 大仰な
  • 過当な
  • 大げさ
  • 言い過ぎ
  • 法外
  • むやみな
  • やたらな
  • 甚だしい
  • 並外れた

などが挙げられます。

ただこれらの類語には、あまり謙遜やへりくだった意味を含むものは少なく、やはり、正式なかしこまった場では「過分」という上品な言い方が最も適切だといえます。

ちなみに過分の対義語は「応分」(身分や能力にふさわしいこと)となります。

例文

「過分」の例文を、次項でもご紹介する表現とあわせて挙げておきます。

  • 過分なおほめのお言葉を頂戴し、身に余る光栄です。
  • お代を過分に賜りまして、大変恐縮しております。
  • 過分なお心遣い、痛み入ります。

「過分なお言葉」や「過分な心遣い」の意味と使い方は?

最後に「過分なお言葉」「過分な心遣い」の意味と使い方を見ていきましょう。

前にご紹介した例文の中でも、ビジネスシーンなどでしばしば耳目にしたり、使うことが多い表現が「過分なお言葉」「過分な心遣い」です。

「過分なお言葉」は、相手から自分の仕事や業績、能力などについて評価や称賛を受けたときに、その行為が自分の身の程を越えていると謙遜して感謝する言い方です。

「過分なお言葉を賜り~」「過分なお言葉恐れ入ります」などと使います。

また「過分な心遣い」は、自分に対して称賛や評価・報酬の意味で、ほめ言葉だけでなく、相手から具体的な金品を贈られたとき、あるいは地位や称号などを授与された場合に主として用います。

「この度は過分なお心遣いをいただき、感謝の申し上げようもありません」などと使います。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「過分」の意味、そして正しい使い方と類語、例文を詳しく解説しました。

おさらいをすると「過分」は自分の身の丈に合わない扱いをされる事、身に余る様子を表現した言葉になります。

ビジネスの場では主に目上の方や敬う相手にお礼の意として使う表現方法となっているのでしっかりと覚えておきましょう。