「白露の候」とは?時期や読み方・意味・例文が気になる!

初秋

みなさんは「白露の候」という言葉を見聞きしたことありますか?

「白露」という漢字は見たことがあるけど「白露の候」となるとあまり馴染みのない言葉に感じてしまいますよね。どんな意味がありどんな使い方をするのでしょうか。

そんな本日は「白露の候」の読み方や意味、使う時期や例文を詳しく解説していきます。

「白露の候」とは?

まずはじめに「白露の候」の読み方と意味、使い方を見ていきましょう。

「白露の候」という語句は、あらたまった場面などで用いる時候のあいさつ用語の一つです。

これは「白露」という名詞と「候」という名詞から構成されています。

「白露」は音読みで「はくろ」とも、訓読みで「しらつゆ」とも読みます。

しかし一般に日本語では、漢文調の文章では音読みに、和文では訓読みするのが通例で、音訓を混ぜて読むことはあまりありませんので、「○○の候」といった漢文調の語句の場合は音読みし、「白露の候」も「はくろのこう」と読むのが自然だといえるでしょう。

「白露」の語源

さて「白露」という言葉の「白」という漢字は、元来は「頭の白い骨」を示すとも、「日光」とも、「どんぐりの実」の象形ともいわれます。

いずれも「白いもの」の象徴的な形を表すとされ、ここから「白い」や「光を反射して明るく感じられる色」を意味し、さらに転じて「清い」、「正しく嘘がない」、「まっさらで何も書いていない」といった状態も示す字になりました。

ちなみに前述の「どんぐりの実」は普通茶色ですが、色づく前は白っぽい色をしているそうです。

さらに「露」という漢字は、「雲から水がしたたり落ちる」、つまり「雨」と、「人が歩き至る道」を示す「路」から成り立っています。

ただ「露」の場合は「路」は「落」に通じることから、「落ちてきた水滴」を表し、転じて「晴れた朝に草の上などに見られる水滴」を意味しました。

なお物理的には「露」は、大気中の水蒸気が冷やされて液体になる現象ですが、その見た目の印象などから、転じて「わずかな、はかないもの」、「現れる」、「涙」といった意味でも用いられます。

このように「白露」は「草木などの上で、日の光で白く輝く露」といった、非常にイメージ豊かな美しい言葉だといえます。

一般には、朝晩のやや冷え込んだ時間帯に、庭先などで露が日光に輝くさまを示したもので、秋めいてくる季節の時候の言葉とされます。

江戸時代に著され、日本における暦解説の「古典」ともされる「暦便覧」によれば、白露は「陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也」と説明されています。  

「白露の候」の時期はいつからいつまで?

次に「白露の候」を使う時期はいつからいつまでなのでしょうか。

前述したように、「白露の候」は秋の季語、あるいは時候のあいさつ用語として使われる語句ですが、「白露」は二十四節気の一つでもあり、暦の上では厳密に時期が決まっているものでもあります。

二十四節気における白露は、天球上を太陽が通る見かけ上の道である「黄道」の経度、すなわち「黄経」が百六十五度に達した日のことを示します。

具体的には現在の毎年九月七日ごろを指すといわれます。

この時期は、猛暑が続いた夏が過ぎ去り、ようやく風が秋めいてくるころでもあり、まさに「草木に露が生まれるとき」ともいえます。

より具体的には「白露の候」とは、暦の上では白露(九月七日ごろ)から秋分(九月二十三日ごろ)の前日までに用いるのが、書状などでの一般的なマナーだとされます。

ただ実際の日本の本州などでは、九月に入ってもしばらくはじとじとした暑さが続くことが多く、だれもが「秋」のさわやかさを実感するのは九月下旬以降であることが多いかもしれません。

しかしかしこまった書状や儀礼などの場では、陰暦などが基礎になったこうした時候の言葉が季節ごとに決まっており、相手に失礼にならないためにも、正しく用いることが大切です。

「白露の候」の例文を教えて?

最後に「白露の候」の例文を見ていきましょう。

例文

「白露の候」の例文を挙げると、次のようなものがあります。

  • 拝啓 白露の候、朝夕はようやくしのぎやすくなって参りました。
  • 白露の候、街角には秋色が目立つようになって参りましたが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
  • 白露の候となり、季節の変わり目でもありますので、お風邪など召されませんよう何とぞお気をつけください。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「白露の候」の読み方や意味、使う時期や例文を詳しくご紹介しました。

上記でもご紹介したとおり「白露の候」を使う時期は暑い夏が終わり秋にさしかかる頃に使うとちょうどいいのかもしれませんね。

とはいえ、最近は9月になっても残暑が続いているので秋の涼しさを伝える為に使う場合は少し注意が必要かもしれません。

TPOに合わせて使ってくださいね。