「晩夏の候」の時期はいつからいつまで?読み方と意味・例文を調査!

晩夏の候

みなさんは「晩夏の候」という時候の挨拶を知っていますか?

「夏」という漢字が入っているので使う時期は夏なんだろう…と大体の予想は付くと思いますが、実際に使える期間はどれくらいなのでしょうか。

そんな本日は「晩夏の候」の使える時期はいつからいつまでなのか、そして読み方と意味、例文を詳しく解説したいと思います。

「晩夏の候」の時期はいつからいつまで?

まずはじめに「晩夏の候」の使える時期はいつからいつまでなのでしょうか。

日本語の季語、あるいは時候のあいさつ用語には、天気、気候、行事、風習、慣習、旬の食べ物や動植物などさまざまな種類があり、それぞれが人々の生活や習俗模様を表しています。

中でも春夏秋冬の四季は、日本の気候や天気の移り変わりの中でも非常に重要な意味を持つ「自然現象」だといえます。

このため四季は、時候の用語としても大変重んじられ、バリエーションも多いものの一つです。

「晩夏の候」の「晩夏」は、季節の四季のうち、夏に用いられる言葉です。

一般に季節の「夏」は、季語や時候の言葉の定義では三つの期間に大きく分けられます。

「初夏」、「仲夏」、「晩夏」の三種類です。

それぞれが概ね現代の太陽暦の五、六、七月に当てはまるとされます。

「晩夏」は具体的には、二十四節気の一つである「小暑」(七月七日ごろ)から「立秋」(八月七日ごろ)の前日までを指すといわれます。

このため「晩夏の候」というあいさつの定型的な文言も、基本的には小暑から立秋の間の一カ月間に用いるのが通例です。

ただ現代社会の感覚では、八月はお盆休みや学校などの夏休みの最中でもあり、まだまだ気温も高く「夏のピーク」といったイメージが拭えません。

暦上は立秋を過ぎると「秋」に入ってしまうわけですが、こうした「肌感覚」の違和感もありますので、八月に入っても猛暑が続くような日々であれば、八月下旬などの時期に「晩夏の候」を用いても、必ずしもTPOに反するとはいえないかもしれません。

「晩夏の候」の読み方と意味・使い方は?

次に「晩夏の候」の読み方と意味、そして使い方を見ていきましょう。

「晩夏の候」という語句は、「晩夏」という名詞と接続助詞の「の」、「候」という名詞から構成されています。

読み方は「ばんかのこう」です。

「晩夏」という名詞の「晩」という漢字は、日へんが太陽を示し、「免」は元来は「母体から赤ん坊が生まれるさま」を表したとされます。

すなわち「太陽が抜け出た」といったイメージから「日が暮れたこと」を意味したようです。

さらに転じて、何かの期間などの「末」、「終わり」、「遅い」といった意味合いにも用いられます。

そして「夏」は、元々は「冠や面などをつけた人の頭」と「両手両足」を示した字だといわれます。

これはお面などを付けた人々が手足を動かして、雅やかに舞う夏祭りの様子を表したもの、という説があります。

現在でも「盆踊り」として受け継がれている先祖崇拝のお祭りの原形ともいわれ、ここから季節の夏を表すようになったようです。

このように「晩夏」「夏の終わりごろ」を示します。

また「晩夏」は陰暦の六月の異名でもあります。

陰暦と現代社会で用いられる太陽暦とは約一カ月ほどの時間的差異がありますので、陰暦六月はおおむね現在では七月に当たります。

陰暦六月は「水無月(みなづき)」、「涸月(こづき)」、「風待月(かぜまちづき)」などさまざまな風流な呼び名がありますが、「晩夏」もその一つです。

いずれにしても「晩夏」は、現在のおおむね七月から八月初旬を示す夏の一時期を指す言葉だといえます。

また「候」は本来は古代中国で「五日間」ほどの短い期間を示す言葉でしたが、現代日本語では「今、最近、このごろ」といったほどの意味合いとなっています。

このように「晩夏の候」という連句の形で用いることで、かしこまった書面やあいさつ状、儀式やビジネスシーンの口上などの中で、「夏の終わりである今この時期」といったように、時候のことに触れる定型的な言い方になります。

「晩夏の候」の例文を教えて?

最後に「晩夏の候」の例文をまとめておきます。

例文

「晩夏の候」の例文を挙げるとすると、次のようなものがあります。

  • 晩夏の候とはいえ、夏の土用は暑さも格別です。皆様にはどうぞご自愛くださいますようお祈りいたします。
  • 晩夏の候、まだまだ暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「晩夏の候」の使える時期はいつからいつまでなのか、そして読み方と意味、例文について詳しくご紹介しました。

晩夏の候は夏に使う季節の挨拶になりますが、その他にも夏に使える季節の挨拶もたくさんあるので、TPOに合った表現方法を選ぶと良いでしょう。

時候の挨拶を一筆添えてたまにはお手紙を書くのもいいかもしれませんね。