「秋晴の候」の読み方と意味!使う時期はいつからいつまで?

秋晴れ

時候の挨拶に「秋晴の候」という表現方法があります。

「秋晴」と書いてなんて読むのかも気になりますが、どんな意味合いがありどんな場面で使うのかも気になります。

そんな本日は「秋晴の候」の読み方と意味、そして使う時期はいつからいつまでなのか詳しく解説したいと思います。

「秋晴の候」の意味と読み方は?

まずはじめに「秋晴の候」の意味と読み方を見ていきましょう。

四季折々の自然の様子をコンパクトな言葉に表す、日本文学においての季語や儀礼の場での時候のあいさつ。

日本語ならでは、日本語らしい文化の一つだといえそうですが、今回はその中で「秋晴の候」という時候の言葉をご紹介しましょう。

四季のうちでも秋は、天候が変わりやすい季節だといわれます。

これは次のような仕組みによるものだとされます。

八月までの真夏には、日本列島は太平洋高気圧に覆われ、安定した暑い日々が続きます。

そして徐々に太平洋高気圧が南に後退していくと、大陸の冷たい空気が優勢となり、高気圧の熱された空気とぶつかることで不安定になり、天気が崩れるようになります。

このため秋の初めには雨が続く日も増え、これを季語などでは「秋雨」として表します。

さらに秋が深まってくると、雨を降らせるいわゆる「秋雨前線」も次第に南下していき、替わって移動性高気圧に覆われることが多くなります。

これは「移動性」のため周期的に動きますので、地上では晴れたり、曇ったり、あるいは雨天などとめまぐるしく天気が変わることになります。

また秋には台風の襲来も多く、その折には暴風雨に見舞われます。

こうした天候の周期性や大きな変化が、秋の特徴ともいえるわけです。

俗に「女心と秋の空」といった、変化しやすいものを例えた言葉がありますが、女性に限らず人は総じて「新し物好き」で気分も移ろいがちな生き物、といえるかもしれません。

このように秋の変わりやすい「快晴の日」を「秋晴」と呼びます。

秋は台風で大気が浄化されたり、対流が弱く塵が上空まで上がらないこともあり、晴れた日は空気が澄んで突き抜けるような晴天が多くなります。

「秋晴」はこうした気象を示します。

「秋晴の候」はこのような秋の爽やかな快晴を表す用語です。

読み方は漢語調に「しゅうせい」でも訓読みの「あきばれ」でも良いようです。

後者の場合は「秋晴れの候」と送り仮名を付けることもあります。
 

「秋晴の候」の使い方は?

次に「秋晴の候」の使い方を見ていきましょう。

「秋晴の候」は前述のように、移ろいやすいものの、澄み渡るように爽やかな晴れの日を示す時候のあいさつ言葉です。

秋の天気は変わりやすいだけに、文章に書いた日は「秋晴れ」だったものの、手紙が届く頃は「秋雨」になっている、といった場合があるかもしれませんが、「天高く馬肥ゆる秋」(空が澄み渡って、馬も食欲を増し太ってたくましくなる、そんな秋)といった慣用句もあるように、「秋晴」も秋という季節の素晴らしさ、快適さを表した言葉です。

さわやかな心持ちよい晴れの日を表現することは、手紙などの内容のポジティブな印象を強める上で、あいさつの前文には大変適しているといえます。

慶事の招待状やビジネスレターなどでは、使いやすい時候用語の一つといえるでしょう。

例文

「秋晴の候」の例文としては、次のようなものが挙げられます。

  • 謹啓 秋晴の候、貴殿ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
  • 秋晴の候、過ごしやすい良い季節になりました。皆様にはご健康に留意され、一層のご活躍を祈念いたします。

「秋晴の候」の時期はいつからいつまで?

最後に「秋晴の候」を使う時期はいつからいつまでなのかご紹介します。

「秋晴の候」は前述のように、季節が秋に入って、大変晴れ渡った日のことを示す言い方です。

二十四節気や月の異称などではないため、特に決まった期間があるものではありません。

このため秋の期間全般に使える言葉ではありますが、基本的には九月初旬から十月後半をめどとするのが一般的です。

二十四節気で言えば、おおむね白露(九月八日ごろ)から、霜降(十月二十三日ごろ)あたりまでの、さわやかに晴れた日に用いるのが適切でしょう。

十一月に入ると、さすがに世の中も冬支度が始まり、気候も冷え込みが目立つようになりますので、「秋晴」を時候用語として使うには時期が過ぎたといえます。

まとめ

どうでしたでしょうか。

「秋晴の候」の読み方と意味、そして使う時期はいつからいつまでなのか詳しくご紹介しました。

読み方に関しては「しゅうせい」でも「あきばれ」でも良いのでお好きな方を使うと良いですね。

使える時期にも限りがあるので意味と使い方をしっかり覚えておきましょう。